入門講座

ノックアウトオプションとは

ノックアウトオプションとは

以下ではFXのオプション取引に関して、よく検索されるキーワードや疑問点をまとめておきました。
少々込み入った内容になりますし、知っていなくてもオプション取引自体はできます。興味がある人は参考にしてもらえると良いかと思います。

先物・オプション・スワップ取引の合成と組み合わせ デリバティブ

先物取引とは、取引したモノや資産などと代金の受渡日が、取引日よりも将来になるという取引のことである。具体的には、1ヶ月後や3ヶ月後、半年後や1年後などである。いわば「取り消しできない売買予約」である(反対売買が必要)。一定割合の証拠金を用意すれば、少ない資金で取引できて、株価の上昇にも下落にも賭けることができるため投機に使われやすい。一方、現物取引と先物取引を組み合わせることで、マーケット・リスクを抑えることができる。例えば、株を保有したままでそのリスクを回避する方法のヘッジがある。

先物取引の株価

もし現物取引の株価と先物取引の株価が同じならば、配当を考慮しても金利の分だけ先物取引の方が有利である。しかし、多くの場合は金利や配当が考慮されており、先物取引の方が高い値段になっている。ただし、これからもらえる配当は企業業績に依存するため、先物取引の理論上の株価は求められない。反対に、理論上の株価を計算できれば、現実の先物取引の株価との差を利用してサヤ取りを仕掛けることができる。例えば、理論上の株価の方が現実の先物取引の株価よりも安ければ、現物取引でこの株を買い、同時に先物取引でこの株を売ればいいのだ。

オプション取引の考え方

オプション取引とは、株や外貨などについて「一定の条件で売買する権利」を売買するものである。いわば「取り消しできる売買予約」である。ただし、そうした都合のいい権利はタダではない。手付金や前払金とは違う、取引手数料のようなものが必要となるのだ。

オプション取引の4パターン

オプション取引では「買う権利(コール・オプション)」だけでなく「売る権利(プット・オプション)」も売買される。つまり、①コール・オプションの買い(買う権利の買い)、②コール・オプションの売り(買う権利の売り)、③プット・オプションの買い(売る権利の買い)、④プット・オプションの売り(売る権利の売り)の4つの基本パターンがある。

損益図で見るオプション取引

オプション取引は損益図で見るとわかりやすい。その際はまず、オプション取引の損益図を書いて、その次にオプション・プレミアムの支払まで含めた損益図を書くという2段階で考えればよい。重要なのは、オプション・プレミアムを支払うのはオプションの買い手であること、オプションの買い手にとって有利(売り手にとって不利)な状況でこそオプションは行使されることである。

①コール・オプションを買った場合( 株を買う権利がある )、オプション・プレミアム分の損失で、株価が上がるほど利益が大きくなる(↗)。②コール・オプションを売った場合( 株を売る義務がある )、株価が上がるほど損失は大きくなるが、オプション・プレミアム分の利益を得ることができる(↘)。③プット・オプションを買った場合( 株を売る権利がある )、オプション・プレミアム分の損失で、株価が下がるほど利益が大きくなる(↖)。④プット・オプションを売った場合( 株を買う義務がある )、株価が下がるほど損失は大きくなるが、オプション・プレミアム分の利益を得ることができる(↙)。

自由に設定できる権利行使価格

オプション取引の魅力の1つは、権利行使価格が自由に設定できる点である。例えば、コール・オプションの場合には権利行使価格が安いほど価値が高く、その分だけオプション・プレミアムも高くなるのだ(計算方法については後述)。

オプション取引の合成

オプション取引のもう1つの魅力は、合成と組み合わせができる点である。オプション取引の基本的な4パターンや権利行使価格などの条件も変えられるため、いろいろな種類の取引ができるのだ。例えば、現物取引の買いとプット・オプションの買いを合成することで、コール・オプションの買いと同じパターンの取引をすることができる。また、コール・オプションの買いとプット・オプションの買いを組み合わせると、株価が安定すると損失が残るが乱高下すれば儲けられるという取引ができる。さらに、権利行使価格の違うコール・オプションの売りとプット・オプションの売りを組み合わせることで、株価が変化しなければ儲けられるという投機も可能になる。このように、権利行使価格や株の取引量(株数)などの条件設定が違うオプションを組み合わせることで、多彩な合成オプション取引を行うことができるのだ。

ノックアウト・オプション

ノックアウト・オプションとは、オプション(権利)の消滅条件がついたオプション取引のことである。オプション取引を行ってから満期日までの間に、一度でも株価がノックアウト・プライスと呼ばれるレートに達すると、オプションが消滅してしまうという条件がつくのだ。消滅する可能性がある分不利な条件のオプションなため、オプション・プレミアムは安くなる。

スワップ取引の考え方

スワップ取引とは、金利や外貨や株や債券など、いろいろな金融資産の収益や元本などを交換する取引のことである。例えば、銀行が住宅ローンにおいて固定金利と変動金利の交換を金利スワップ市場で行うなどである。固定金利を支払い、変動金利を受け取るという取引をしたとして、変動金利が予想以上に上昇すれば儲かるが、変動金利が全く上昇しなければ損をするのだ。こうした金利変動のリスクを変動金利は背負っているのだ。

取引の本質は契約。取引の5条件は、①売買の対象、②量、③価格、④受渡の日時、⑤売買の立場。代表的なデリバティブは、①先物取引(取り消しできない売買予約)、②オプション取引(取り消しできる売買予約)、③スワップ取引(交換)の3つ。複雑に見える取引もバラせば単純

【連載記事】新入行員諸君!リスク商品でござる vol.3「オプション活用の基本」

話は戻って、まず日経225オプション*6を例に取って考えてみよう。これは上場オプションである。故に、市場が開いている間は、その価格を誰もがモニタリングすることが出来る。6月限月27,000円行使価格のコール・オプションの7月14日の13時時点(記事執筆時)での値は650円(前日比120円)。その元となる日経平均株価の水準は誰にとっても同じく27,138円05銭だ。日経新聞をはじめ、多くのもので確認することが出来るし、行使価格や残存期間は明確、そして金利水準についても新聞でも読める。

5つのファクターのうち、4つまでが簡単に入手出来た上で、その価格も明確である以上、ボラティリティについては、一次方程式を解くのと同じ要領で逆算することが出来る。こうして計算されたボラティリティのことを、インプライド・ボラティリティと呼ぶが、市場がどの程度この先の市場変動を予測して織り込んでいるかを見るのに有益な数値である。

しかし、店頭オプションの場合だと、上述のように話は簡単にはいかない。つまり、値付けを自分たちで行わなければならないからだ。最初からボラティリティを含む5つの項目について把握しておかなければ、オプション価格を提示することが出来ない。逆に言えば、ボラティリティの水準如何で、幾らでもオプション価格を設定することが出来るということだ。

これがオプションを使った金融商品の如何わしき部分に最も成り易く、業者はそれを自らのブラックボックスとして内容はあまり開示しない。故に、商品組成サイドはオプション業者とのやり取りに、販売員は商品組成サイドに対して最もセンシティブにその論拠を問い質さないとならない。不確かなままだと、お客様に迷惑を掛けてしまうことになる。

是非やってみてほしいこと

Bloomberg端末には、確か日経225オプションの価格シミュレーションを行える機能があったはず。是非、ボラティリティの項目を任意に変化させて、オプション価格への影響度合いを体感してみて欲しい。案外とシビアに変動するものである。すなわち、ここにオプション組成時において、オプション業者が“抜く”ポイントがある。

機会があれば、運用会社のファンド営業に「御社のオプション価格の決定方法を教えてください」と質問してみよう。恐らく、御託を並べた後に「当社独自の方法で最終的には決定しています」などと答えると思う。それ以上に突っ込んだ質問をしても、皆さんも分からないだろうし、相手も多分そう詳しくは無い筈なので不毛な議論になってしまう。

ただ、ここで覚えておいて欲しいことは二つ。一つ目が質問への回答が頓珍漢なものだったら何かを疑った方が良いということ、二つ目は店頭オプションが手数料を抜き易いということのふたつだ。

オプション価格の適正化はこうして起こる

私が投信投資顧問会社の社長をしている時、リートのETFに店頭オプションでカバード・コール戦略を付け加えることで利回りアップを図る新商品(現在も販売されています)を開発し、ある投資銀行と組んで投資信託を組成した。当然、そんなオプションが日経225オプションのように上場されているわけはなく、店頭オプションを利用することになる。上記の理由から、オプション価格の適正性を担保するため、常に複数の投資銀行でプライス・コンペ(価格入札)を行い、最良価格のものを使うようにした。

結果、当初ファンドサイズが小さいうちこそ、元々の投資銀行が組成する店頭オプションを使うことが多かったが、ファンドが大きくなるにつれ、他の投資銀行が落札することが多くなっていた。すなわち、オプションの組成だけでも充分な旨味が取れるサイズになったので、多くの投資銀行がオプション業者として真剣に入札に参加するようになった。その結果としてオプション価格の適正化がより進んでいったという好例となったのである。

今回の記事に関するご質問、知りたいこと、記事のご要望などがございましたら、お気軽にメール([email protected])や各種SNS(Twitter、Facebook)からご連絡ください。お問い合わせフォームからもご連絡いただけます。皆様のご意見を反映させた記事の内容にしたいと考えております。

【FX】-53,401円 6月16日(木)トレードノート 目標1000万円達成まで道のり‼️ (IG証券ノックアウトオプション)

上記の表を活用し毎回適正なロットを計算してエントリーします。表は下の欄からダウンロードできます↓

資金管理表ダウンロード

Excel↓

スプレッドシート↓

【FX本】読んでよかったオススメ本5選(無料あり)

オススメ本5選(総額約¥15,000円分)僕は無料で読めました

  • 「ゾーン」(https://amzn.to/3MaNDfx)
  • 「生き残りのディーリング」(https://amzn.to/3m4WmVZ)
  • 「マーケットの魔術師」(https://amzn.to/3N5jXSp)
  • 「一人の力で日経平均を動かせる男の投資哲学:cisさん」(https://amzn.to/3GKODpB)
  • 「自分のマインドを自在に操る超投資法 :投資家メンタリストSaiさん」(https://amzn.to/3Ne3QlF)

Kindle書籍出版【60分の手法解説動画付】

書籍購入特典として、僕自身が使っている 手法を60分の動画で解説 させていただいています。

目次
第一章 まずはFXを始める準備をしよう
第二章 9割の人が勝てない理由
第三章 手法を決める
第四章 ノックアウトオプションとは 利益の出し方を知る
第五章 利益が出るようになった、たった1つの事
第六章 手法解説
第七章 FXは仕事。ルールを破ったら即退場

FXのオプション取引って何?初心者に分かりづらい「権利の売買」をていねいに解説

FXについて調べていると「FXオプション」という言葉に出くわすことがあります。
「また難しい言葉が出てきたなぁ」と面倒に感じているかもしれませんね。
確かにオプション取引は日常生活では出会うことがない考え方ですので、最初はすんなりと頭の中に入ってこないと思われます。
しかしその特徴を理解すれば、 リスクを抑えて利益を狙える ようになります。
FXのオプション取引の基本を具体的な取引例を紹介しながら解説していきます。

  • FXのオプション取引は将来の期日に通貨ペアを特定の価格で買う/売る権利を売買する
  • 将来のレートを予想して当たれば利益が得られる
  • 予想が外れても損失は「プレミアム」分のみに抑えることができる

FXのオプション取引とは


みなさんは既にFXについて勉強をして、多少の知識があるかもしれません。
しかし今回のテーマ「オプション取引」は、通常のFXの取引とは別物です。
為替レートの変動を利用した取引であることは同じですが、方法から利益が出る仕組みが異なります。
FXのオプション取引について、基礎から学んでいきましょう。

オプションは権利を売買する取引

オプション取引とは ノックアウトオプションとは ある金融資産を、将来の特定の期日に、特定の価格で買う/売る権利を売買する取引 です。
「ある金融資産」とあるように、オプション取引はFXだけでなく株や国債、貴金属なども対象になります(対象になる金融商品を「原資産」と言います)。 ノックアウトオプションとは
FXのオプション取引をかんたんに説明すると、対象の通貨ペアが将来の特定の期日(満期日)に、今よりも上がっているか下がっているかを予想します。
上がると予想すれば「買う権利」を買い、下がると予想するなら「売る権利」を買います。
もし予想が当たれば利益を受け取ることができますし、外れてしまった場合は利益はもらえません。
具体的には以下のように注文をします。

9月30日ドル円111円買う権利買います

この場合だと将来に買いたい=今よりも値上がりすると予想して権利を買いました。9月30日に実際に111円以上になっていれば、利益がもらえます。
ちなみに9月30日のことを「権利行使日(満期日)」、ドル円を「原資産」、111円を「権利行使価格」と呼びます。

オプションで売買するのは「プレミアム」

通常のFX取引では、自分のFX口座に証拠金を入れて取引します。利益が出れば証拠金口座に入金され、損をするとその分が差し引かれます。
対してオプション取引ではオプションを買う人は「プレミアム」と呼ばれるオプションの購入金額を先に払います。
そのため予測が外れて利益が出なかったとしても、 損失は先に支払ったプレミアムの分だけ で、それ以上大きくなることはありません。
また予想が当たったときは、受け取ることができる金額からプレミアム分を差し引いた金額が、最終的な利益になります。

権利行使日(満期日)に取引は終了

オプション取引は基本的に権利行使日(満期日)に取引が終了します。
権利行使日に予想通りの価格になったかどうかで、利益または損失が確定します。
コールオプション(買う権利)を買った場合、レートが権利行使価格を上回っていれば、市場の価格よりも安く買えることになるので、オプションを行使して利益が出ます。
レートが権利行使価格と同じ、または下回っていたなら、行使価格で買うメリットがないので、権利を放棄して、プレミアム分が損失になります。
プットオプション(売る権利)を買った場合はその逆です。レートが権利行使価格を下回っていれば、市場価格よりも高く売れることになるので、権利を行使して利益が出ます。 ノックアウトオプションとは
レートが権利行使価格と同じ、または上回っていたなら、行使価格で売るメリットがなくなるので、権利は放棄されてプレミアム分が損失になります。
ここまでの話を以下の表にまとめておきます。
【コールオプション】(買う権利)

【プットオプション】(売る権利)

「コールオプション」の取引例


以下ではドル円のコールオプション(買う権利)の実際の取引例を見て行きましょう。取引の条件は以下のように仮定します。

  • 現在のレートは1ドル110円
  • ノックアウトオプションとは
  • 112円に上がると予想してコールオプションを1万通貨購入
  • プレミアムは5,000円

権利行使日のレートが上回ったとき

仮にレートが予想した1ドル112円を超えて115円まで上がり、権利行使日になったとします。
コールオプションを買っているので、 112円で1万通貨を買う権利があります
このケースでは

25,000円が利益となります。
逆にコールオプションを売っていた場合(主にFX会社側)は、5,000円分のプレミアムを先に受け取ることができますが、1万ドルを市場レートの115円で買って、112円で売らなければいけません。

25,000円の損失になります。

権利行使日にオプションを下回ったとき

仮にレートが予想に反して下がってしまい、1ドル109円で権利行使日を迎えたとします。
権利行使の条件は112円以上になることでしたが、クリアできませんでした。
この状況では市場では109円で買えるのに112円で買うメリットはありませんので、オプションの権利は放棄されます。
しかし 損失は支払ったプレミアム分の5,000円だけ です。どれだけ価格が下がったとしても、それ以上損をすることはありません。
逆にコールオプションを売っていた場合(FX会社側)は、オプションを買っていた人が権利を行使しなくなるので、オプションは消滅します。先に受け取った5,000円のプレミアム分が利益になります。
為替レートと損益を「買い手(投資家)」「売り手(FX会社)」それぞれでグラフにまとめてみました。

「プットオプション」の取引例


それでは次にドル円のプットオプション(売る権利)の取引の例を見ていきましょう。
条件は以下のように設定しました。

  • 現在のレートは1ドル110円
  • ノックアウトオプションとは
  • 108円までレートが下がる(円高が進む)と予想して、プットオプションを1万通貨購入
  • プレミアムは5,000円

権利行使日にオプションを下回ったとき

オプションを買ったあとに予想どおりに円高が進み、108円を超えて106円まで下がって権利行使日になりました。
プットオプションを買っているので、市場の現在の価格は106万円のところ 108円で売れる権利があります

上記のように計算し、利益の15,000円が残ります。
プットオプションを売っていた立場(FX会社)を考えてみましょう。5,000円のプレミアムを先に受け取っていますが、1万通貨を割高な108円で買わなければいけません。

結果、15,000円の損失が決まります。

権利行使日にオプションを上回ったとき

「下がる」と予想していたけれど、ドル円が111円まで値上がりしてしまい、そのまま権利行使日を迎えたとします。
「売る権利」は108円まで下がることが条件でしたので、クリアならず。
権利は使わないまま放棄され、 支払った5,000円のプレミアム分が損失 として決まります。ただし、どれだけ予想が外れてドルの価格が上がったとしても、損失は5,000円までです。
逆にプットオプションの売り手(FX会社)は、買い手の権利が放棄されるため、先に受け取った5,000円のプレミアムが利益になります。
プットオプションの「買い手(投資家)」「売り手(FX会社)」それぞれの視点で損益をまとめたのが以下のグラフです。

オプション取引のメリット


オプション取引の利益と損失が出るしくみは上記のとおりです。
為替の変動を利用しているという点では通常のFXトレードと同じですが、取引の中身はまったく違っていることが理解してもらえたと思います。
改めてFXのオプション取引のメリット(良い点)を確認しておきましょう。

  • 必要な支払いがプレミアムだけで損失は限定される(買い手の場合)
  • 忙しい人でも取引しやすい

必要な支払いがプレミアムだけで損失は限定される(買い手の場合)

上の取引例でも説明した通りですが、コールオプション(買う権利)、プットオプション(売る権利)ともに、 買い手の損失はプレミアム分だけ です。
通貨の価格が上がると予想してコールオプションを買った人は、仮に予想が外れてしまったとしても、損失は最初に支払ったプレミアム分以上に大きくなりません。
逆に価格が下がると予想してプットオプションを買った人も、予想外に価格が上がってしまったとしても支払いはプレミアム料だけ。
通常のFX取引では予想が外れるほど、損失はどんどん大きくなります。
オプション取引では予め決まった損失のもとで、大きな利益を狙える取引と言えます。

忙しい人でも取引しやすい

FXのオプション取引は、将来の一定の期日に決められたラインより「高い」か「低い」かを予想するだけです。
そのため一旦プレミアムを買ってしまえば、あとは 権利行使日を待つだけで、利益(または損失)が確定します
チャートをチェックする時間がない忙しい人はもちろん、チャートを見ると不安になってしまうような人にも向いている取引と言えますね。

オプション取引のデメリット


逆にオプション取引のデメリットも確認しておきましょう。
通常のFX取引と比べたときに注意しておきたいポイントがあります。

  • プレミアムはスプレッドよりも高い
  • 権利行使日に取引を終える必要がある

プレミアムはスプレッドよりも高い

みんなのシストレ スプレッド

FXオプションで権利を買うときに払う「プレミアム」は、スプレッドよりも高額です。
通常のFX取引では通貨ペアの売値(Bid)と買値(Ask)の間に差があり、この差額がスプレッドと呼ばれて、FX会社が得られる手数料になります。
投資家としてはスプレッドは手数料なので、小さいに越したことはありません。
FX各社は少しでもスプレッドを小さく(狭く)して、自社に口座を開いてもらおうと競争しています。そのためFXの スプレッドは通貨の両替と比べても、かなり低く抑えられています。

同じ通貨量の取引をするにしても、オプションのプレミアムはスプレッドよりも高くなりやすいと言われています。

ノックアウトオプションとは

権利行使日に取引を終える必要がある

予め決められた権利行使日(満期日)に必ず取引を終えなければいけないという点も、ある意味では気をつけたいポイントです。
通常のFXでは大きな含み損が出たとしても、ロスカットにならない限りは取引に期限がありません。
仮に含み損が出ていても長期でポジションを持ち続けることで、相場が反転して利益の方向に進むこともあります。
オプション取引では権利行使日に否応なしに取引が終わります。権利行使日に予想が外れていれば、損失が確定します。

バイナリーオプション取引とは


FXのオプション取引では「バイナリーオプション」という言葉がよく出てきます。
バイナリーオプションはオプション取引のうちの1つという位置づけで、日本の多くのFX会社が提供しています。
そもそもFXのオプション取引には以下のような種類があります。

  • バイナリーオプション…権利行使日に原資産の価格が権利行使価格に達していると、利益がもらえる
  • レンジオプション…権利行使日に原資産の価格が特定の範囲におさまっていると、利益がもらえる
  • ワンタッチオプション…権利行使日までのあいだに、原資産の価格が一度でも権利行使価格に達したら利益がもらえる

これらのオプションを区別するために、それぞれ名前が付けられています。
またバイナリーオプションは 「条件を満たしたら、1口あたり一律1,000円」のように、利益が予め決まっています。 これを「ペイアウト」と言います。

オプション取引ができるおすすめFX口座


日本の主なFX会社はサービスとしてオプション取引を提供していることが多いです。
そのほとんどが「バイナリーオプション」ですが、FX会社によってできることが違います。
ここではFXのオプション取引をしたい初心者に向けて、おすすめの会社を3つだけ紹介します。

SBI FX トレード(オプションFX)

  • 米ドル/円の「プットオプション」「コールオプション」の買いのみ
  • 毎月第2金曜日の15時に権利行使
  • 途中売却もOK

扱っているのは米ドル/円の1種類のみなので迷うことがありません。
他のバイナリー取引は数時間単位が多い中、月に1回の権利行使日でじっくり取り組めます。
また新規注文は「買い」のみなので、 シンプルに米ドルのレートが上がるか下がるかを予想すれば良いだけ です。
またオプションFXでは、権利行使日前日の15時までならオプションを途中売却することもできます
例えばプレミアムの価格が、払ったときよりも上がっていれば、途中で売って差額を利益にできます。
また予想が外れてオプションの放棄が予想される場合は、早めにオプションを売ってしまうことで、損失を抑えることもできます。

以下の記事でSBI FXトレードについても詳しくまとめていますので、ご覧になってください。
2022年5月27日 【2022年最新】FXおすすめ20選|特徴や評判からおすすめのFX会社を徹底比較

外為どっとコム(外貨NEXTバイナリー)

シンプルな取引画面とルールで始めやすい外為どっとコムの「外貨NEXTバイナリー」もおすすめです。

  • ラダー取引に特化
  • 6種類の通貨ペアで取引できる
  • 少額からの取引も可能

外貨NEXTバイナリーはラダー取引に特化したサービスです(ラダー取引とは目標のレートよりも「ハイ(高い)」か「ロー(低い)」かを予想する取引です)。
1日に10回、2時間ごとに区切られた期間内での値動きを予想し、条件を満たせたら、 1Lotあたり一律1,000円のペイアウト(利益) がもらえます。
オプション取引では6種類の通貨から好きなものが選べます。
また通貨ペアによっては、1Lotあたり1,000円未満でも取引できます。少額から始めたい初心者にもおすすめです。

外貨ex byGMO(オプトレ!)

外貨ex byGMOが提供するオプションサービス「オプトレ!」は、取引の選択肢が多いことが魅力です。

  • 1日11回、2時間ごとの取引
  • ラダー取引とレンジ取引から選べる
  • 8種類の通貨ペアで取引できる

オプトレ!は1回あたり2時間の取引期間内で、レートを予想します。1日11回も取引機会があるため、自分の好きな時間に取り組めます。
予想が当たった場合は1口あたり1,000円のペイアウト(利益)が得られます。
またオプション取引は ラダー取引とレンジ取引から選ぶことができます
レンジ取引は権利行使のタイミングで、レートが目標の範囲に収まっていれば利益が確定します。
またオプション取引では最多レベルの8種の通貨で取引できるのも特徴です。自分が得意な通貨ペアで取り組むことで、勝率を上げることができます。

FXのオプション取引に関する疑問

質問


以下ではFXのオプション取引に関して、よく検索されるキーワードや疑問点をまとめておきました。
少々込み入った内容になりますし、知っていなくてもオプション取引自体はできます。興味がある人は参考にしてもらえると良いかと思います。

NY(ニューヨーク)オプションカットってなに?

よくFXのニュースなどで「NY(ニューヨーク)オプションカット」という言葉を目にします。
NYオプションカットとは、アメリカニューヨーク市場の通貨オプション取引の権利行使期限のことを指します。
具体的には 日本時間の24時(米夏時間は23時) のことを指します。
この時間帯はオプション行使の取引が増えるため、相場が動きやすくなると言われています。
通常のFX取引をする際にも、NYオプションカットは意識しておくと良いでしょう。

オプションバリアの意味は?

オプション取引には、ある一定の価格に達したらオプションの権利が発生したり、消滅したりする「バリアオプション」というものがあります。
またバリアオプションには、一定の価格に達すると権利が発生する「ノックインオプション」と、権利が消滅する「ノックアウトオプション」があります。
オプションバリアとはその権利が発生したり消滅する条件になる価格のことを言います。

オプション取引はすべての会社で取引できる?

近頃はリスクを最小限に抑えられるバイナリーオプションが人気で、FX各社が提供しています。
しかし中にはオプション取引ができない会社もあり、すべての会社で対応しているわけではありません。
またFX会社によって扱っているオプション取引の内容にも違いがあります。
興味がある人はオプション取引の種類、通貨の種類、必要な資金などをチェックして、口座を開くようにしましょう。

  • ある特定の期日に
  • ある特定の通貨を
  • 特定の価格で
  • 買うまたは売る権利

を売買するのがFXのオプション取引でした。
基本的に投資家はオプションを「買う」ことによって、リスクを最小限に抑えながら利益を狙うことができます。
各社とも特徴のあるオプションサービスを提供しています。FX取引と合わせて、オプション取引にも目を向けてみると、投資家としての幅が広がりそうですね。

【FX】-53,401円 6月16日(木)トレードノート 目標1000万円達成まで道のり‼️ (IG証券ノックアウトオプション)

上記の表を活用し毎回適正なロットを計算してエントリーします。表は下の欄からダウンロードできます↓

資金管理表ダウンロード

Excel↓

スプレッドシート↓

【FX本】読んでよかったオススメ本5選(無料あり)

オススメ本5選(総額約¥15,000円分)僕は無料で読めました

  • 「ゾーン」(https://amzn.to/3MaNDfx)
  • 「生き残りのディーリング」(https://amzn.to/3m4WmVZ)
  • 「マーケットの魔術師」(https://amzn.to/3N5jXSp)
  • ノックアウトオプションとは
  • 「一人の力で日経平均を動かせる男の投資哲学:cisさん」(https://amzn.to/3GKODpB)
  • ノックアウトオプションとは
  • 「自分のマインドを自在に操る超投資法 :投資家メンタリストSaiさん」(https://amzn.to/3Ne3QlF)

Kindle書籍出版【60分の手法解説動画付】

書籍購入特典として、僕自身が使っている 手法を60分の動画で解説 させていただいています。

目次
第一章 まずはFXを始める準備をしよう
第二章 9割の人が勝てない理由
第三章 手法を決める
第四章 利益の出し方を知る
第五章 利益が出るようになった、たった1つの事
第六章 手法解説
第七章 FXは仕事。ルールを破ったら即退場

関連記事

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次
閉じる