ビットコイン・暗号資産の衝撃。仮想と現実をつなぐ「ブロックチェーン技術」が拓く未来 -- 追手門学院大学のニュース発信サイト「OTEMON VIEW」に掲載
【ポイント】
■ビットコインの衝撃とブロックチェーン革命
○ビットコインを支える「ブロックチェーン技術」とは?
○ブロックチェーンが起こした革命
■ブロックチェーンとスマートコントラクトの融合
○19歳の天才がもたらした大きな転機
■ブロックチェーンのビジネスへの適用
○サプライチェーン・レジリエンスにおける優位性
○企業によるブロックチェーン活用の実例
■ブロックチェーンが起こした技術革新でアートや暮らしも変わる!?
●「OTEMON VIEW」
学校法人追手門学院が大学公式ホームページに開設している特設サイト。「ニュースの面白さは、見方次第。」をコンセプトに、日々移り変わる世の中の出来事を同大の教員らが教育・研究成果などの専門的知見に基づいて読み解いた記事を掲載している。
・URL: リンク
▼本件に関する問い合わせ先
追手門学院 広報課
谷ノ内・仲西
住所:〒567-0008 大阪府茨木市西安威2-1-15
TEL:072-641-9590
メール:[email protected]
デジタル製品主要記事
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The Japanese edition of 'CNET' is published under license from A Red Ventures Company., Fort Mill, SC, USA. Editorial items appearing in 'CNET Japan' that were originally published in the US Edition of 'CNET', 'ZDNet' and 'CNET News.com' are the copyright properties of A Red Ventures Company. or its suppliers. Copyright (c) A Red Ventures Company. All Rights Reserved. 'CNET', 'ZDNet' and 'CNET News.com' are trademarks of A Red Ventures Company.
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『お金』から見たWeb3.0の影響力と未来は。先駆者、ブロックチェーン推進協会理事岡部氏が語るこれからの社会の形
岡部典孝 ブロックチェーンが社会を変える
JPYC株式会社 代表取締役
2001年 一橋大学在学中に有限会社(現株式会社)リアルアンリアルを創業、代表取締役/取締役CTO等経て取締役。2017年 リアルワールドゲームス株式会社を共同創業、取締役CTO/CFOを経て取締役。2019年 日本暗号資産市場株式会社(現JPYC株式会社)を創業、代表取締役。2020年 Links株式会社取締役。2021年 iU情報経営イノベーション専門職大学の客員教授、BCCC理事、DeFi協会・ステーブルコイン部会長。
INDEX
地域通貨の研究から「Web3.0」へ
――まずは岡部さんがWeb3.0のような世界観に興味を持ったきっかけを聞かせてください。
――Web3.0に関わるキャリアとしては、異色のキャリアに見えますね。
Web3.0で大きく変わる「お金の流れ」
――本題に入りますが、Web3.0とは世界に、どんな変化をもたらすのか聞かせてください。
特に大きな変化が起きるのはお金の流れです。例えば製品を販売し代金をお客さんがクレジットカードで支払う場合を見てみます。現在の商取引では、カード会社で処理され、製品の代金が入金されるまでに1ヶ月程度かかり、手数料もとられます。これだと、売上は立っているのにキャッシュフローが赤字になったり、悪ければ借り入れが必要になることさえあります。
その原因は、取引の途中に人が介在しているから。Web3.0の世界では、決済の処理も全てがデジタルで行われるため支払いのタイムラグもなくなり手数料も発生しません。発生するとしてもごく少額ですみます。納品した瞬間に代金が受け取れるため、商売がしやすくなり企業の成長に繋がります
――タイムラグのない処理は、キャッシュレス決済の延長線などでは難しいのでしょうか?
そして一つのプラットフォームに資産が集中するのも大きなリスクです。例えば今回のロシアのように経済制裁などによりプラットフォームが機能不全に陥ると、そのプラットフォームで資産を管理していた人は、資産は引き出せなくなるかもしれません。分散型のWeb3.0ではそのようなリスクを回避できるのも大きなメリットです。
――既にWeb3.0による金融の仕組みもあるのでしょうか。
今はDeFi(Decentralized Finance)という分散型金融の領域が一番盛り上がっていて、そこで使われているステーブルコイン(価格の安定性が実現するように設計された暗号資産)は既に20兆円以上の取引がされています。銀行とは違って24時間365日誰でもお金が貸し借りでき、手数料もごく少額しかかかりません。例えばPolygonあるいはShidenというネットワークですと、金額に関わらず一回の送金手数料は0.1円以下になることが多いです。(2022年5月現在)
しかし、Web3.0では人を介しないためお金の管理に人件費がかかりませんし、システムや維持費用もこれまでに比べて遥かに安価になります。それにより私たちは手数料を支払わなくて良くなり、みんなハッピーになると注目されているわけです。
変化する「お金」。消えていく現金と銀行の未来
――手数料を払わなくていいなら、みんなWeb3.0を使いますよね。そうなると、銀行など既存金融機関はどうなるのでしょうか。
これからWeb3.0が普及していくに当たって、既存の金融機関がどれほどのダメージを受けるかが一番のボトルネックだと思います。その危機を回避するために、多くの銀行がスタートアップに出資して新しいビジネスの形を模索しているんです。
――仮想通貨が普及していくということは、現金はなくなっていくのですか。
――仮想通貨だけを持っているのは少し怖いですね。
メタバースで変わる国や自治体のあり方はどう変わる?
――Web3.0の大きなテーマと言えば、メタバースもありますよね。メタバースで世の中がどのように変化するのか聞かせてください。
オンラインで仕事ができるなら通勤する必要もなく、満員電車に1時間も揺られる必要もありませんし、子育てや介護をしながら働くことだってできます。世界に目を向ければ、言語の壁があるとは言え、今は精度の高い自動翻訳もありますし、グローバルの壁はなくなりつつあるのです。
――ロボットが取引するとはどういうことでしょうか?
今はまだ金融業界に限った話ですが、今後はメタバース上で「小麦をいくらで買い付ける」という取引も、すべてロボットが交渉して決めるようになると思います。ロボットが正常に作動しているか、チェックするのが人の仕事になっていくでしょう。
――技術以外のハードルもあるのですね。
メタバースは多くの人に富を与えると同時に、管理も複雑になります。例えばメタバース上で発生した利益に対して税金をどこの国が徴収するか、国同士で利権争いにもなるでしょうし、国民の管理も大変です。マイナンバーなどで管理することで、国家に監視されやすくなるなど様々な問題を解決しなければいけません。
――税金の話は国家間だけでなく、自治体でも課題にもなりそうですね。
――そう考えた時に、日本のWeb3.0の進捗度は海外と比べてどうなのでしょうか?
ただし、個人的には日本はもともとWeb3.0の概念に向いているとは思っています。日本は村のような小さなコミュニティを運営するのに長けていて、それは分散型の概念に近いんですね。一神教ではなく、いろんな宗教を信仰している人が同じコミュニティに属している国なので、Web3.0的な考え方を受け入れる土壌はあると思います。
早ければ5年後には実現するWeb3.0。鍵となるのはキラーアプリ
――どれもSFのような話ばかりでしたが、Web3.0はどれくらいの期間で実現すると思いますか?
早ければ5年もかからないと思います。例えばポケモンGOのようなキラーアプリが誕生すれば、Web3.0の世界も一気に広がるはずです。ポケモンGOにもポケコインという仮想通貨がありましたが、それで日々の生活もできるようになれば、社会は急速に変わるでしょうね。
――最後にこれからWeb3.0に参入するとしたら、狙い目の領域があれば教えてください。
ここがポイント
・「Web3.0」により大きな変化が起こるのはお金の流れ。決済処理もデジタルで行われるため支払いのタイムラグもなくなり手数料も発生しなくなる。
・ビットコインやイーサリアムのような仮想通貨は、日常で使うには値動きが激しいため「ステーブルコイン」で取引価格の安定が図られている
・今後、メタバース上では「小麦をいくらで買い付ける」という取引も、すべてロボットが交渉して決めるようになる
・メタバース上で発生した利益に対して税金をどこの国が徴収するかや、国民の管理、監視社会にしないなど様々な問題を解決しなければならない
・日本は村のような小さなコミュニティを運営するのに長けていて概念が近いため、分散型のWeb3.0は向いている
・キラーアプリが誕生すれば、Web3.0の世界も一気に広がる
『お金』から見たWeb3.0の影響力と未来は。先駆者、ブロックチェーン推進協会理事岡部氏が語るこれからの社会の形
岡部典孝
JPYC株式会社 代表取締役
2001年 一橋大学在学中に有限会社(現株式会社)リアルアンリアルを創業、代表取締役/取締役CTO等経て取締役。2017年 リアルワールドゲームス株式会社を共同創業、取締役CTO/CFOを経て取締役。2019年 日本暗号資産市場株式会社(現JPYC株式会社)を創業、代表取締役。2020年 Links株式会社取締役。2021年 iU情報経営イノベーション専門職大学の客員教授、BCCC理事、DeFi協会・ステーブルコイン部会長。
INDEX
地域通貨の研究から「Web3.ブロックチェーンが社会を変える 0」へ
――まずは岡部さんがWeb3.0のような世界観に興味を持ったきっかけを聞かせてください。
――Web3.0に関わるキャリアとしては、異色のキャリアに見えますね。
Web3.0で大きく変わる「お金の流れ」
――本題に入りますが、Web3.0とは世界に、どんな変化をもたらすのか聞かせてください。
特に大きな変化が起きるのはお金の流れです。例えば製品を販売し代金をお客さんがクレジットカードで支払う場合を見てみます。現在の商取引では、カード会社で処理され、製品の代金が入金されるまでに1ヶ月程度かかり、手数料もとられます。これだと、売上は立っているのにキャッシュフローが赤字になったり、悪ければ借り入れが必要になることさえあります。
その原因は、取引の途中に人が介在しているから。Web3.0の世界では、決済の処理も全てがデジタルで行われるため支払いのタイムラグもなくなり手数料も発生しません。発生するとしてもごく少額ですみます。納品した瞬間に代金が受け取れるため、商売がしやすくなり企業の成長に繋がります
――タイムラグのない処理は、キャッシュレス決済の延長線などでは難しいのでしょうか?
そして一つのプラットフォームに資産が集中するのも大きなリスクです。例えば今回のロシアのように経済制裁などによりプラットフォームが機能不全に陥ると、そのプラットフォームで資産を管理していた人は、資産は引き出せなくなるかもしれません。分散型のWeb3.0ではそのようなリスクを回避できるのも大きなメリットです。
――既にWeb3.0による金融の仕組みもあるのでしょうか。
今はDeFi(Decentralized Finance)という分散型金融の領域が一番盛り上がっていて、そこで使われているステーブルコイン(価格の安定性が実現するように設計された暗号資産)は既に20兆円以上の取引がされています。銀行とは違って24時間365日誰でもお金が貸し借りでき、手数料もごく少額しかかかりません。例えばPolygonあるいはShidenというネットワークですと、金額に関わらず一回の送金手数料は0.1円以下になることが多いです。(2022年5月現在)
しかし、Web3.0では人を介しないためお金の管理に人件費がかかりませんし、システムや維持費用もこれまでに比べて遥かに安価になります。それにより私たちは手数料を支払わなくて良くなり、みんなハッピーになると注目されているわけです。
変化する「お金」。消えていく現金と銀行の未来
――手数料を払わなくていいなら、みんなWeb3.0を使いますよね。そうなると、銀行など既存金融機関はどうなるのでしょうか。
これからWeb3.0が普及していくに当たって、既存の金融機関がどれほどのダメージを受けるかが一番のボトルネックだと思います。その危機を回避するために、多くの銀行がスタートアップに出資して新しいビジネスの形を模索しているんです。
――仮想通貨が普及していくということは、現金はなくなっていくのですか。
――仮想通貨だけを持っているのは少し怖いですね。
メタバースで変わる国や自治体のあり方はどう変わる?
――Web3.0の大きなテーマと言えば、メタバースもありますよね。メタバースで世の中がどのように変化するのか聞かせてください。
オンラインで仕事ができるなら通勤する必要もなく、満員電車に1時間も揺られる必要もありませんし、子育てや介護をしながら働くことだってできます。世界に目を向ければ、言語の壁があるとは言え、今は精度の高い自動翻訳もありますし、グローバルの壁はなくなりつつあるのです。
――ロボットが取引するとはどういうことでしょうか?
今はまだ金融業界に限った話ですが、今後はメタバース上で「小麦をいくらで買い付ける」という取引も、すべてロボットが交渉して決めるようになると思います。ロボットが正常に作動しているか、チェックするのが人の仕事になっていくでしょう。
――技術以外のハードルもあるのですね。
メタバースは多くの人に富を与えると同時に、管理も複雑になります。例えばメタバース上で発生した利益に対して税金をどこの国が徴収するか、国同士で利権争いにもなるでしょうし、国民の管理も大変です。マイナンバーなどで管理することで、国家に監視されやすくなるなど様々な問題を解決しなければいけません。
――税金の話は国家間だけでなく、自治体でも課題にもなりそうですね。
――そう考えた時に、日本のWeb3.0の進捗度は海外と比べてどうなのでしょうか?
ただし、個人的には日本はもともとWeb3.0の概念に向いているとは思っています。日本は村のような小さなコミュニティを運営するのに長けていて、それは分散型の概念に近いんですね。一神教ではなく、いろんな宗教を信仰している人が同じコミュニティに属している国なので、Web3.0的な考え方を受け入れる土壌はあると思います。
早ければ5年後には実現するWeb3.0。鍵となるのはキラーアプリ
――どれもSFのような話ばかりでしたが、Web3.0はどれくらいの期間で実現すると思いますか?
早ければ5年もかからないと思います。例えばポケモンGOのようなキラーアプリが誕生すれば、Web3.0の世界も一気に広がるはずです。ポケモンGOにもポケコインという仮想通貨がありましたが、それで日々の生活もできるようになれば、社会は急速に変わるでしょうね。
――最後にこれからWeb3.0に参入するとしたら、狙い目の領域があれば教えてください。
ここがポイント
・「Web3.0」により大きな変化が起こるのはお金の流れ。決済処理もデジタルで行われるため支払いのタイムラグもなくなり手数料も発生しなくなる。
・ビットコインやイーサリアムのような仮想通貨は、日常で使うには値動きが激しいため「ステーブルコイン」で取引価格の安定が図られている
・今後、メタバース上では「小麦をいくらで買い付ける」という取引も、すべてロボットが交渉して決めるようになる
・メタバース上で発生した利益に対して税金をどこの国が徴収するかや、国民の管理、監視社会にしないなど様々な問題を解決しなければならない
・日本は村のような小さなコミュニティを運営するのに長けていて概念が近いため、分散型のWeb3.0は向いている
・キラーアプリが誕生すれば、Web3.0の世界も一気に広がる
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